観客1「金、返せ〜!(怒)
観客2「責任者、出てこ〜い!(怒)
観客3「ふざけんじゃね〜ぞ!(怒)
観客4・観客5・観客6・・・以下 略。


遥 「・・・予想してた通り・・・か。」
部員1「怖いくらい・・・ですね、先輩?」
遥 「怪我人が出ないことを祈ってましょう。」
部員2「でも篠原先輩、これからどうします?」
遥 「・・・部長は?」
部員3「例の如く・・・。」
遥 「行方知れず・・・って訳ね。」
部員4「篠原せんぱ〜い! もう先輩だけが頼りなんですから・・・。」
遥 「とりあえず、2日目以降、全ての上映を中止します!」
部員達「わかりました、篠原先輩!」


篠原 遥・・・
映画研究部に遊びのつもりで入部。
面倒見の良い先輩として部員達の信頼は絶大。
今の所はただの部員で、今回の作品は助監督を任されたのだが・・・。


数週間前・・・

遥 「部長、何ですか? この話・・・。」
部長A「何って、台本だよ。今度の学園祭に出展する映画の・・・。」
(プライバシー並びにその他問題上、部長の名前は伏せさせて頂きます。)
遥 「でも、この『ノギスの隙間に夜は更けて』って一体・・・?」
部長A「細かい事は気にしない。それより君が助監督だからね!」
遥 「はい?」
部長A「この映画、実はもう30カットほど撮り終わってるんだ。」
遥 「えっ? 私そんな話、聞いていませんけど・・・」
部長A「ま、細かい事は気にしない。明日、ロケだから。」
遥 「ちょ、ちょっと、部長!」

ツー、ツー、ツー・・・・・・
ある日、遥の元にとある台本が届き、それと同じくして部長Aからの電話が
遥の携帯に入った。

仕方なしにロケに出向いたのだが、そこはOBの嵐。
訳の分からない作品に部長Aの言葉でOBが集まり、事もあろうに部費をガ
ンガンに使う。そして・・・作品の90%が出来ていた。

撮影用台本・・・

細かなカットなどが書き入れているのだが・・・、
アドリブの嵐。32カットでおしまい?

理解不能。

無能な部長が自分勝手に作品を作り、部費をほとんど使い果たした・・・。
直訳すれば、こんなところだろうか?
部費を使い果たす寸前という事は・・・この訳の分からない作品を学園祭に
出展するしか映研の存続が危ない!

遥 「・・・すみません、部長は?」
OB1「ああ、君が今日から代理の監督か?」
遥 「えっ、私は助監督ですけど・・・。」
OB2「あぁ、映研用語では『助監督』=『監督』なんだよ。」
遥 「はい?」
OB3「そんな事も知らないのか? 全く今の若い奴らは・・・。」

OBの言っていることは意味不明。
部長は行方不明、連絡の付けようが無い。

携帯・・・「現在使われておりません。」
郵便・・・「引っ越したため、配達出来ません。」

学園祭まで日も無いので、仕方なく作りかけの作品を仕上げて出展したのだが・・・。
(文頭に戻る)


学園祭1日目・・・

部員1「先輩、明日からどうします?」
遥 「ふぅ、万が一にって部費をとっといて良かったわ・・・。」
部員2「あれから(遥の携帯に電話してから)部長、消息不明ですから
   ね・・・。ホントあの部長は・・・。」
遥 「ぐだぐだ言ってたって、状況は変わらないわよ!」
部員3「先輩、それじゃどうするんです?」
遥 「父さんに仲介頼んで、祭り関係の小道具のをレンタルしてくれ
   る会社見つけて、安く『金魚すくい』の道具をかりるわ!」
部員4「大丈夫ですか? 先輩?」

ピッポッパのパ
遥 「あ、父さん。実はお願いがあるんだけど・・・。」

さすが実業家の娘だけあって、ものの5分で全てが解決した。

部員5「先輩、凄い!」
遥 「それより、明日の準備をしなさい! 道具があと30分でここ
   にくるわよ。」
部員達「わかりました〜。」

(作者のぼやき・・・お前は卒○の高★麗◆お嬢様か?)


かくして篠原遥の行動により、無事に学園祭最終日を迎えた・・・。

部員3「篠原先輩、うまくいきましたね。」
遥 「ええ、これでこの先も映研の活動が出来るでしょう。」
部員4「このまま先輩が部長ってのはどうです?」
部員達「さんせ〜い!」
遥 「ちょ、ちょっと・・・。」

どたどたどた・・・・・・
部員1「た、大変です!」
部員2「どうした?」
遥 「何かあったの?」
部員1「こ、こ、これを・・・。」

差し出された紙をみんなで覗き込む。

みんな「・・・・・・。」


金庫の中の売上金、有り難く貰っておきました。
もうみんなとも会うことが無いと思うのでここで挨拶。
さようなら。

BY 部長A

P.S. 探さないで下さい。


部員3「金庫にお金がありません。」
部員4「持ち逃げってやつ?」
遥 「・・・どうせ、そんな事だろうと・・・。」


万が二として遥が少し取り分けして置いたお金で、映研を維持すること
が出来たのだが・・・以来大学の中央執行部が廃部を迫り続けている。

打開策としてどこぞのプロモーション・ビデオの撮影もしたが・・・。
これは別のお話でね。

以来むさ苦しい物が2つ、遥の後ろをついてまわる。


遥 「なるほど・・・じゃ、君は撮影補助や編集ね。で、翔子ちゃんが
   メイク担当っと。」
翔子 「はい!」
遥 「それで二村君が撮影・・・。」
二村 「・・・・・・。」
遥 「二村、どうしたの?」
二村 「あっ、えっ、何でもありません。撮影ですね。」

新しい季節と新しい仲間を迎え、部長となった篠原遥は・・・

遥 (なんとしてでも、あの事実を秘密のままにして・・・。
   「かこひめの寝屋」を作るしかないわね・・・。)


数日後・・・

遥 「本日集まってもらったのは他でもない。
   今年の学園祭に発表する映画の企画を発表する。」

−−END−−

後書き

制作1時間30分といい加減な作品を書いているR.S.C.の「青葉 零」です。
実は・・・こないだのSS、感想が少ししか・・・。

やっぱり僕って下手なのね。
話は変わり、この作品のタイトルについて・・・
このタイトルの日本語訳(もちろん意訳)を募集してみたいと思います。
「Cast about right ways...」・・・どうでしょう。
応募者にはR.S.C.スタッフのサインCGをプレゼント!(笑)
感想付けて、送ってね〜。

宛先 <u98b044@ed.teu.ac.jp>  「R.S.C. 青葉君のプレゼント」係まで!

集まったタイトルは何らかの形で公開したいと思います。

多分、来ないな・・・。それでは、次回作、季節を抱きしめてSSでお会いしましょう。

掲載許可番号:raln0004


遥 「続きはゲームでねっ!

   ・・・・・・きゃーーーーーーーーーーーーーーーー!


作品情報

作者名 青葉 零
タイトルダブルキャスト 映研SSシリーズ
サブタイトルCast about right ways... 〜篠原遙のdairy〜
タグダブルキャスト, 篠原遥, 花園, 剛田
感想投稿数18
感想投稿最終日時2019年04月09日 16時45分42秒

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  • [★★★★★★] 綺麗に終わりましたね♪持ち逃げの後の話がもっと欲しかったです。
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