シリーズ「Sweet Sweet Candy Drops 〜Noemi〜」 の作品一覧 [語り部の館]

目覚ましに追い出されるかのように目を覚ます正樹。
簡単に支度を済ませ台所に向かうと、旅行で出かけている母親はもちろん、乃絵美の姿すらない。
不思議に思うものの、朝早いからかと一人先に朝食を済ませる事にした。
が‥‥いくら待てども乃絵美が降りてこない。
不審に思った正樹が、乃絵美の部屋にお越しに行ってみると‥‥？
(初掲載：1999年06月25日)

その日の夜は、もの凄い嵐だった。
風は吹き荒れ、雨は窓を激しく打つ。
時折、雷光が闇を一瞬明るくし、ゴロゴロと特有の音が響く。
……結局、我慢して寝るしかないんだろうか？
そんなことを考えていると、突然ドアが静かに開き始めた‥‥
(初掲載：1999年10月27日)

カン、カン、カン！
俺の心の中でファイナル・ラップの鐘が鳴った。残すところは、あと一周。
だが、ここで気を抜いてはいけない。俺は自分の心に、気を引き締めるよう言い聞かせた‥‥
(初掲載：1999年11月06日)

夜。すべての時が止まったかのよう思える時間。
静寂が辺りを支配し、闇が我が物顔で闊歩している時。正樹は部屋を出て、ゆっくりと階段を降りていた。
寝苦しかったというわけではないのだが、喉が乾きを訴えたため、目が覚めてしまったのだ。
こういうときは、冷たいものを飲むに限る。そう思った正樹はベッドから抜け出し、台所へ向かうことにした。
(初掲載：2000年04月28日)

「お兄ちゃん、起きてってば。遅刻しても知らないよ！」
布団にくるまっているお兄ちゃんの身体を揺する。だけどお兄ちゃんは、そのぐらいじゃ起きてくれない。情けない声を上げるだけ。
早く起きないといけないのにぃ……
……？
ふ〜ん。お兄ちゃん……そういう事言うんだ……
(初掲載：2000年09月19日)

朝。
目を覚ますと、乃絵美が天井からぶら下がっていた。
……いや、その表現は正しくない。
乃絵美は天井に足付けて立っていたのだ……
(初掲載：2001年06月30日)