筆者 | ワープ |
原作 | ずっといっしょ |
シリーズタイトル | ずっといっしょにいるために |
作品一覧
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1:同居という名の始まり [ずっといっしょにいるために][2005年11月18日]
原作:ずっといっしょ, キーワード:小野寺桜子, 大森正晴, 三条真
またの転勤。
両親は仕事柄、ころころと転勤を繰り返し、今回で二桁台に突入といったところ。
少しはそれに付き合わされる子供の身にもなって欲しいものだ…が、すねをかじらせてもらっている以上は文句を言えない…
(初掲載:1999年10月21日)
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2:激闘編 [ずっといっしょにいるために][2005年11月18日]
原作:ずっといっしょ, キーワード:小野寺桜子, 大森正晴, 三条真
暖かく眩しい朝日が差し込んできて僕の瞼をゆっくりと開かせる。
いつも通りの朝…やれやれと重たい体を半分ほど起こして、朝日で暖める。
体が徐々に軽くなって、そろそろ起きあがろうとしたとき、部屋のドアが静かに開いた‥‥
(初掲載:1999年10月27日)
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3:料理は愛情? [ずっといっしょにいるために][2005年11月18日]
原作:ずっといっしょ, キーワード:小野寺桜子, 大森正晴, 三条真
しまったと思った時はもう遅かった。
こちらを睨んでいるのは、たった今、僕に盛大に突き飛ばされた少女だった。
「ちょっと気をつけてよ!」
1メートルも突き飛ばしてしまっていた…僕は持っていた荷物を投げ捨て慌てて少女に駆け寄った……
(初掲載:1999年11月15日)
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4:Wistful Queen [ずっといっしょにいるために][2005年11月18日]
原作:ずっといっしょ, キーワード:小野寺桜子, 大森正晴, 三条真
放課後———テスト返しも終り、後は夏休みを待つばかりで、教室の中には、無駄話に明け暮れている生徒が何人かいる。
後もう少しで夏休みという気持ちも手伝って、つまらない話に大いに盛り上がっている。
そんな和やかな放課後だった。
教室の窓からは校門と、下校する生徒達を見ることができる。そこには明らかに不自然な人だかりがあった……
(初掲載:2000年01月01日)
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5:素直になれるから [ずっといっしょにいるために][2005年11月18日]
原作:ずっといっしょ, キーワード:小野寺桜子, 大森正晴, 三条真
「うう……寒い」
思わず漏れた一言……その一言は彼女の心境の約五割を表していた。
水道の蛇口から流れ出る水は、ひどく攻撃的で、容赦なく寝覚めの彼女の肌を突き刺さす。
「うう……眠い」
そして、次に漏れたもう一言は、彼女の心境のもう五割を表している。
寒い。眠い。……これが今の彼女を支配している大部分の感情だった。
でも、それよりも……
(初掲載:2000年01月12日)
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6:ガラスの中の孤独 [ずっといっしょにいるために][2005年11月18日]
原作:ずっといっしょ, キーワード:小野寺桜子, 大森正晴, 三条真
……カランカラ—ン
「いらっしゃいませ」
店内に話し声が騒々しく行き交っている。
クリスマスイブに合わせて、まばゆく輝くクリスマスツリーや、雪をイメージした綿のなどが店内を飾っている。
ありふれてはいるが、華やかで美しいクリスマスの夜を演出していた。
楽しそうに話す人々で席は埋め尽くされる中、明らかに不機嫌そうな顔を浮かべカウンター越しに頬杖をつきながらその様子を眺めている少年が居る。
……と、言ってもそれは僕なのだが……
(初掲載:2000年02月02日)
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7:同居人として…恋人として… [ずっといっしょにいるために][2005年11月18日]
原作:ずっといっしょ, キーワード:小野寺桜子, 大森正晴, 三条真
雪が舞い落ちるクリスマスイブ……
イルミネーションに照らされ、一つに重なる二人のシルエット。
僕はこの手で、小野寺さんの……愛しい女性の背中を抱きしめている。
……自然なことだと思う。
彼女が泣いていたから。
何かをしてあげたいと思った。
(初掲載:2000年02月27日)
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8:1年間の決意と清算 [ずっといっしょにいるために][2005年11月18日]
原作:ずっといっしょ, キーワード:小野寺桜子, 大森正晴, 三条真
カツンッ…カツンッ…カツンッ
階段を、一段一段、ゆっくりと上っていた。
まだ、太陽が昇りきっていない午前中だというのに、校舎には誰もいない。
実を言うと今は卒業式の真っ最中で、本来は生徒全員講堂に集まっている。
物音を立てることのできる存在は僕だけである…
目指す場所は、この校舎で最も高い所…つまりは屋上だ。
僕にはそこに行かなければならない理由があった。
(初掲載:2000年03月30日)
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終:まあ、それでいいんじゃないかな?僕達は… [ずっといっしょにいるために][2005年11月18日]
原作:ずっといっしょ, キーワード:小野寺桜子, 大森正晴, 三条真
暖かいそよ風に乗って桜の花びらが無数に宙を舞っている。
空中をフラフラと漂っているもの、舗装された道をいっぱいに敷き詰めているもの、枝に寄り集まっているもの、全ては真っ白だった。
僕は視界を足元から、数メートル先を歩いている少女に移した。
ロングヘア—と丸井高校の夏服を風になびかせているその子は、桜の舞い落ちる景色と美しく溶け合っていた。
その少女は……
(初掲載:2000年05月29日)