筆者 | ハマムラ |
原作 | ときめきメモリアル |
シリーズタイトル | 栄光への道 第3部 全国大会編 |
作品一覧
-
01:「新たな出会い」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月28日]
原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子
全国大会までの日はアッという間に過ぎていった。
大会前日の午後、参加者達はテレビ局の近くのホテルに集合することになっていた。
きらめき高校から参加する二組六人は荷物を持ってホテルの前についた。
「ふぅ……ここか……」
(初掲載:2001年05月07日)
-
02:「一次予選開始」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月28日]
原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子
「あの、この辺りでいいんですか?」
高校生たちが並んでいる列の前の方へ行くと詩織が脇にいるスタッフに尋ねた。
「えっと……あなたたちは何番?」
スタッフが詩織に聞き返してくる。
「1番なんですけど……」
(初掲載:2001年05月07日)
-
03:「恋する年頃」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月28日]
原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子
「強力なライバルを思いやってる暇はないの…… 自分たちのことで精一杯なの!」
詩織はプィッと横を向くとさっさとホールに入っていった。
(何よ……公くん……
予選の時からずっと『朝日奈さん大丈夫かな?』ばかりで……
ひなちゃんが良いなら……ひなちゃんと……)
(初掲載:2001年06月30日)
-
04:「一回戦終了」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月28日]
原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子
ゲートクイズは進んでいった。
最初は正解チームが続出したが、中盤以降になると間違えて後ろに回るチームもチラホラと出てきた。
しかし、朝日奈チームに解答権が回ってくるためには、あと二チーム間違えないといけないのだ……
(初掲載:2001年06月30日)
-
05:「秘めた想い」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月28日]
原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子
その時、入り口から最後のチームが入ってきた。
「あ!」
そのチームを見た詩織が声を上げた。
「間宮君たちだ」
沙希が声を出した。
間宮たちは最後の一枚の籤を引くと詩織たちのテーブルにやってきた……
(初掲載:2001年11月04日)
-
06:「難問、二回戦」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月28日]
原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子
「ただ今より、2回戦を開始いたします!」
司会者が叫んだ。
たちまち各テーブルに座る高校生たちの目の前に早押しボタンが並べられていった……
(初掲載:2001年11月04日)
-
07:「勝負!」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月28日]
原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子
「気にしないで、如月さん」
詩織が未緒に声をかけた。
「大丈夫だよん。まだいけるって」
夕子も未緒を勇気づける。
「でも……私のせいで……もし失格になったら……」
未緒は顔面蒼白になっていた……
(初掲載:2001年11月04日)
-
08:「束の間の休息」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
「通過チームは、こちらに集合して下さい」
スタッフが通過チームを隣の小部屋に誘導していく。詩織たちもついていった。
「取り合えず、今日のクイズはここまでです。今夜は全員このホテルに宿泊してもらいます。
鍵を渡しますので取りにきて下さい」
スタッフはそう言って各チームに鍵を配って行った。
-
09:「知力、体力、時の運」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
「おはようございます」
翌朝、荷物を持ってロビーに集合した詩織たちを司会者が出迎えた。
「夕べはよく眠れたでしょうか?
それでは、高校生クイズ全国大会、二日目。第三回戦をこれから開始いたします」
-
10:「それぞれの戦い(1)」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
パチンコ店の前に、各チームの運代表十二人が並んだ。
全員に1から3の数字が書かれた札、表が○で裏が×の札、そしてワイヤレスの早押しボタンが渡された。
「では、最初の問題です。早押しです」
司会者が、前から最初にパチンコ玉を手にするための問題を読み上げた。
-
11:「それぞれの戦い(2)」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
競技開始の合図から2時間が経過していた。
楽しくパチンコをする運チーム、ひたすら図書館で資料を調べる知力チーム。
そして、もう一つの体力チームは……
-
12:「それぞれの戦い(3)」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
「きらめき高校……主人君、マイナス0.45kg」
公が体重計に乗ると、素早くスタッフが数字を読み上げた。
「あと……50gか……もうちょいだ」
公は体を動かしながら体重計を降りた。
「流石だな、公」
後ろで計測待ちをしていた好雄が肩を叩いた。
-
13:「それぞれの戦い(4)」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
「間宮……お前……」
公は足を引きずりながら走る間宮に後ろから声をかけた。
「……主人か……」
間宮は一瞬振り返ったが、すぐに前を向き直ると、再び走り始めた。
公はその一瞬で間宮の怪我の状況がわかった。
(重傷だ……)
-
14:「想い伝えて……」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
「ヨッシー! 大丈夫? ヨッシー!!」
夕子が好雄に駆け寄った。
全身汗にまみれ、ゼイゼイ言っている。
床に倒れ込んだ好雄を夕子は抱き起こした。
-
15:「優勝候補」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
「おはようございます」
翌朝、詩織たちはホテルを出るとバスに乗せられた。
バスは一路西へと進路を取った。
そのバスの中で司会者が5チーム十五人の高校生に朝の挨拶をした。
「おはようございます」
詩織たちも司会者に朝の挨拶をした。
-
16:「絶体絶命」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
「ひなちゃん、凄い……」
詩織は準決勝をトップで通過した夕子たちを見ていた。
「一足先に決勝進出決めちゃったね」
沙希がポツリと言った。
「俺達も……追い付かないと……」
-
17:「頂上への最終関門」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
「勝ち残るのはどちらか……問題です」
司会者が問題文を読み上げ始めた。
(……これを獲らないと……)
沙希はボタンに掛ける指に力を込めた。
(東大寺学園より先に押さないと……)
公も体を前に乗り出すように司会者の読み上げる問題に集中した。
(……勝負……)
-
18:「頂上へ向かって」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
「あと……75点か……」
「知っている問題で答が大きいのが出るといいね。そしたら、一気に百点だもんね」
「そうだ。朝日奈さんの方もポイント取ったし、一気に決勝まで行こう」
「うん、でも油断はしないでね」
詩織が二人を引き締めた。
-
19:「さよなら……」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
「残る席はあと2つ。
……館林女子、82点。高知学芸、76点。朝日奈チーム、70点」
司会者が再度整理をする。
「では問題。世界の国旗で、一番多くの星が描かれているのはアメリカの五十。
では二番目に多く描かれているブラジルの国旗に星はいくつ?」
全チームが答えを考え始めた。
-
20:「決勝前夜」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
「ん……」
詩織は肌寒さを感じて目覚めた。
(今……何時?)
周りで眠っている人たちを起こさないように、詩織は寝袋の中から腕を出し、時計を見た。
(2時……か)
詩織たちが眠りに入ってから6時間が経っていた。
(あと……もう少しね……)
-
21:「決勝開始」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
「各校の応援団も盛り上がってきました。
全国高等学校クイズ選手権・決勝。単純早押し、10ポイント先取。
間違い、お手つきはマイナス1ポイント」
司会者がルールを説明していく。
「では、始めます。ボタンに手を掛けて下さい」
-
22:「栄光への道」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
(よし、流れが来ている……行けるぞ……)
モニターを見ながら赤井は考えていた。
(日本一だぞ……藤崎……)
-
終:「エピローグ」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
「写真できたんだって?」
放課後、3年A組の教室に沙希と夕子と好雄と未緒がやってきた。
机を向かい合わせにして写真を分けていた詩織と公が顔を上げた。
「遅かったじゃない……」
-
カーテンコール [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
(来てしまったか……)
間宮は目の前に広がる摩天楼に圧倒されていた。
(しかも……彼女たちと一緒に……)
間宮は控え室の方を見た。
(この日のために……俺はこの仕事を選んだのかもしれないな……
彼女たちの勇姿を映像として残すために……)