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作品一覧

  • 第1話 [悪意に満ちたSS〜詩織編][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織
    すれ違いばかりしていた俺と詩織も、卒業の日にようやく互いの気持ちを知った。
    だけど、詩織にはもう一つ『ビッグニュース』があって…
    (初掲載:1997年12月09日)
  • 第2話 [悪意に満ちたSS〜詩織編][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織
    あれから君は変わったみたいだね。
    俺と一緒にいる時間は確かに増えたかも知れないけど、なんだか無理しているみたいだった
    (初掲載:1997年12月09日)
  • 第3話 [悪意に満ちたSS〜詩織編][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織
    「私ね、歌が出るの」
    大通りを一緒に歩いているときに君からそう聞かされたね。
    そんな君が遠い存在に見えてなんだかやるせなかったよ。
    (初掲載:1997年12月09日)
  • 第4話 [悪意に満ちたSS〜詩織編][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織
    久々に君と街を歩こう、って約束した日、俺は胸を躍らせながら待ち合わせ場所に急いだ。
    そこに居た君は・・・俺の心臓を数秒間止めるのに十分な姿だったね。
    君の綺麗だったあの長い髪は薄く染められて痛々しいほどに痛んでいたよ。
    (初掲載:1997年12月09日)
  • 第5話 [悪意に満ちたSS〜詩織編][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織
    あの頃、彼女の知名度が上がったおかげで、大学の中でも好奇の目で見られることが増えた。
    彼女の幼なじみという特権と、ただそれだけに止まらない関係ということが他の人間の羨望を買ったみたいだ。
    (初掲載:1997年12月09日)
  • 第6話 [悪意に満ちたSS〜詩織編][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織
    初めて経験するような夏を終えて、どうにか秋に持ってきた。
    大学の奴等は俺と詩織のことを知っていて、またヘラヘラしてきたよ。前の事を俺が忘れたとでも思っているんだろうか?
    適当にそいつ等をあしらってまた日々の生活が始まった。
    それは今までと変わることが無かったはずだったんだ。少なくとも「その日」までは・・・。
    (初掲載:1997年12月09日)
  • 第7話 [悪意に満ちたSS〜詩織編][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織
    あの日の一件で、少しは以前の俺達に戻れたような気分に浸れたよ。
    少なくとも俺の存在とか彼女の存在とか、そんな下らないネガティブな事は水に流しても良いんじゃないかって、そう思えてきたんだ。
    (初掲載:1997年12月09日)
  • 第8話 [悪意に満ちたSS〜詩織編][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織
    彼女にとって初めての全国ツアーが始まった。
    東京会場の予約は受け付け初日から割と好調で、完売とまではいかなかったものの初めてにしては上々、という評判だった。
    (初掲載:1997年12月09日)
  • 第9話 [悪意に満ちたSS〜詩織編][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織
    その夜、君は浮かれた声で電話を掛けてきた。
    「今日のコンサートどうだった?」って、当たり前のことを聞いたね。
    すまなかったけど、俺はそんな質問に答えられる気分じゃなかったんだ。
    (初掲載:1997年12月09日)
  • 第10話 [悪意に満ちたSS〜詩織編][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織
    いつの間にか俺は君にとって必要じゃなくなっていたんだ。
    君を支えてくれる存在は、俺一人じゃいけないわけじゃなく、他のものでも代わりを務めてくれる。君からそう聞かされた。
    あれが君の答えだったんだ。
    (初掲載:1997年12月09日)
  • 第11話 [悪意に満ちたSS〜詩織編][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織
    新しい暮らしを始めよう、そう思い立った。
    君の心から遠く逃げたくなったんだ。君が居るとまた傷つけ、傷ついてしまう。だから遠くに行くんだ。
    君の心が届かない遠くに。
    (初掲載:1997年12月09日)
  • 第12話 [悪意に満ちたSS〜詩織編][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織
    あの年も夏がやってきた。
    相変わらず俺と君は離れた距離を保ちながらやっていたね。
    俺の方は順調だった。でも・・・・。
    (初掲載:1997年12月09日)
  • 第13話 [悪意に満ちたSS〜詩織編][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織
    部屋の中でも吐く息が白くなるほどだった。
    取りあえずストーブのスイッチを入れてから、コーヒーを入れるためにキッチンに立った。
    君と話すのが怖かったんだ。
    (初掲載:1997年12月09日)
  • 最終話 [悪意に満ちたSS〜詩織編][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織
    僕は藤崎詩織の母校にある、一本の古木の袂に立った。ここが彼女が言っていた「伝説」....
    そして何年か前、藤崎詩織という存在が消えた場所。
    (初掲載:1997年12月09日)
  • 序章 [悪意に満ちたSS〜沙希編][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:虹野沙希
    あの日。あの2日。
    その日がなければどれだけ僕たちは違った2人になれていられたんだろう。
    ずっと夢見る18歳のままで居られたかも知れない。
    (初掲載:1997年12月21日)
  • 第1話 [悪意に満ちたSS〜沙希編][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:虹野沙希
    君が僕を呼びだしたのは卒業式からずいぶん経った桜が散り始めた日だった。
    桜の木の下で一緒に食事をしようという誘いだった。
    (初掲載:1997年12月21日)
  • 第2話 [悪意に満ちたSS〜沙希編][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:虹野沙希
    春が駆け足で役目をこなしていた。
    僕たち2人は変わらず電話のやり取りをしながら時々会ったりして、普通の恋人達という状態を満喫した、春に誘われるように2人は流れていっていたんだ。
    時は流れて行く。季節だっていつまでもこのままで居ることは無いと知っていながら。
    (初掲載:1997年12月21日)
  • 第3話 [悪意に満ちたSS〜沙希編][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:虹野沙希
    男が差し出した名刺には一目でそれと分かる会社名が書かれていた。
    こんな来客が有ること自体、僕の常識では考えつかなかった。さらに考えつかなかったのはその来客への彼女の対応だった。
    (初掲載:1997年12月21日)
  • 第4話 [悪意に満ちたSS〜沙希編][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:虹野沙希
    あの日から僕たちは変わった。
    毎日のように行われるダンス、発声、演技のレッスン。
    僕は時間が許す限り彼女の状態を知るため会うように心がけた。
    高校時代のように2人で会える時間が増えたのは思わぬ彼女からのプレゼントに思えた。
    (初掲載:1997年12月21日)
  • 第5話 [悪意に満ちたSS〜沙希編][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:虹野沙希
    花束の花がしおれる頃、彼女は初めて待ち合わせ場所に来なかった。
    もうすっかり決まっていたいつもの席に腰掛けながら、仕方なく窓の外を眺めてみると、こんな早い時間から街は夕日に染まっていくことに気が付いた。
    (初掲載:1997年12月21日)
  • 第6話 [悪意に満ちたSS〜沙希編][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:虹野沙希
    民放が視聴率を捨てているとしか思えない番組構成をしている時間帯、平日4時台のいかにも制作費が無いことを露見させたがっているようにギャラの安そうな出演者をかき集めて電波に乗せてみただけという番組にかき集められた1人が彼女だった。
    (初掲載:1997年12月21日)
  • 第7話 [悪意に満ちたSS〜沙希編][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:虹野沙希
    「なんのことだよ」
    帰り道、立ち寄った喫茶店で改めて彼女に尋ねた。
    彼女は、驚くくらい表情がなかった。声に金属音を感じた。唇の動きに規則正しさを見つけた。
    デビューの意味よりも、何故それを僕に伝えなかったかそれが知りたかった。
    (初掲載:1997年12月21日)
  • 第8話 [悪意に満ちたSS〜沙希編][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:虹野沙希
    東京か・・・。
    あの場所から先に逃げ出したのは僕の方だった。
    君のいろんな事、分からなくなって。
    とても僕では追いつけやしない。
    (初掲載:1997年12月21日)
  • 第9話 [悪意に満ちたSS〜沙希編][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:虹野沙希
    不満を叫ぶだけでは何も産み出すことはない。
    笑って君を送り出すよ、僕が君を受け入れた証にね。
    背中だけは見せられない、きっと泣き顔だろうから。
    (初掲載:1997年12月21日)
  • Coda[2005年11月15日]
    原作:Kanon, キーワード:美坂香里, 倉田佐祐理, 川澄舞, 相沢祐一, 水瀬名雪, 北川, 他
    雪の装いを外そうとしている校舎は、かえって白く感じられた。
    春休みの間に強まった日差しが染めているのか、まだかすかに残る雪が最後の輝きを放っているのか俺には分からなかった。
    中庭に立てられたベニヤ板に大きく貼り付けられた、模造紙に書かれたクラス発表。
    その中からいつもの4人組の名前を探す。あいにくと、俺と名雪、北川の名前は同じ紙の上に書かれてはいなかった。
    そして、名雪の親友である香里の名は……
    (初掲載:2000年06月12日)
  • 夏の時間[2005年11月15日]
    原作:Kanon, キーワード:美坂香里, 倉田佐祐理, 川澄舞, 相沢祐一, 水瀬名雪, 北川, 他
    窓からさし込む光が絨毯にコントラストを作り、レースのカーテン越しには青空と雲がくっきりと境界を主張する夏の午後。
    俺の意識は佐祐理さんの子守歌でこちら側と向こう側の境界線をさまよっていた。
    難なく内部進学できた佐祐理さんとはうらはらに、舞は内申でいい事を書かれるはずもなく、成績と相まって今年の夏は受験生をする羽目になっている。俺だってうかうかしていれば明日は我が身だ。
    だからこうして佐祐理さんの家で勉強会を開いてもらっているのだが……
    (初掲載:2000年06月22日)
  • Moist Air[2005年11月15日]
    原作:Kanon, キーワード:美坂香里, 倉田佐祐理, 川澄舞, 相沢祐一, 水瀬名雪, 北川, 他
    空から振ってくるもので煩わしくないものと言えばなんだろう?
    「夏の前には雨が降る、か」
    祐一はベッドから身を起こして外を眺めていた。
    雨を落とす雲さえなければ一年で一番強い光を得られる季節だ。空から振ってくるものの例外に漏れず煩わしい雨は、祐一を飽きさせてもなお降り続けている……
    (初掲載:2000年08月16日)
  • Again[2005年11月15日]
    原作:まじかる☆アンティーク, キーワード:スフィー, ミュージィ, リアン, 健太郎, 結花
    さまざまな動物を模して色とりどりの画用紙が壁を彩る。
    壁と比べると寂しいくらい味気ない床に、場違いに大きな机とパイプ椅子を並べてある。
    日頃ひびきわたる園児たちの喧噪とは異なる声が教室に響く。それはもう一度、喧噪を取り戻すためのものだった……
    (初掲載:2000年09月03日)