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作品一覧

  • 01:「詩織、答える」 [栄光への道 〜きらめき高校日本一への挑戦〜][2005年10月18日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 朝日奈夕子, 早乙女好雄
    公たちが3年生になったばかりの、4月のある木曜日の朝。
    母親の怒鳴り声で慌てて飛び起きた公は、熱闘コマーシャルも真っ青のスピードで制服に着替え、マンガで遅刻しそうな生徒がするように、パンをくわえながら家を飛び出した。
    ここまでは日常的な光景だ。
    だが、今朝はいつもと違っていた……
    (初掲載:2000年07月15日)
  • 02:「詩織、悩む」 [栄光への道 〜きらめき高校日本一への挑戦〜][2005年10月18日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 朝日奈夕子, 早乙女好雄
    きらめき高校のスピーカー、朝日奈夕子が快調に校内に噂を広めて回っていた。
    あの、マドンナ藤崎詩織がラジオのクイズ番組で全問正解して10万円を獲得した、というものだ。
    もっとも、口から出任せではない。オオマジだ。
    夕子に加えて好雄も「宣伝」を行う。こうしてきらめき高校の生徒の間で次々とクイズ熱が高まっていくのであった……
    (初掲載:2000年07月18日)
  • 03:「詩織、決意する」 [栄光への道 〜きらめき高校日本一への挑戦〜][2005年10月18日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 朝日奈夕子, 早乙女好雄
    詩織の「高校生クイズに出たい」と言う気持ちは日に日に大きくなっていった。
    しかし、校則の事がある以上どうしようもない。
    詩織は悩んだ末、パソコン通信仲間に相談する事に決めた。
    同じようにクイズが好きで、でも、校則の壁で、と言う経験をした人は必ずいるはずだから……
    (初掲載:2000年07月21日)
  • 04:「夕子、行動する」 [栄光への道 〜きらめき高校日本一への挑戦〜][2005年10月18日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 朝日奈夕子, 早乙女好雄
    目覚まし時計がなっている。朝6時30分。
    布団の中からニョキッと腕が出てきた。その腕は目覚まし時計をつかみ、なにやらゴソゴソとやっている。
    しばらくはあれこれやっていたが、面倒くさくなったのか、いきなり掴んでいた時計を床に投げた。
    「じゃ、シオリン、今日はよろしくね」
    そう言うと、朝日奈夕子は再び眠りに落ちていった……
    (初掲載:2000年07月27日)
  • 05:「ゆかり、協力する」 [栄光への道 〜きらめき高校日本一への挑戦〜][2005年10月18日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 朝日奈夕子, 早乙女好雄
    職員室にはきらめき高校の教師が勢ぞろいしていた。
    いちばん前の席に校長と教頭が座っている。
    教頭が立ち上がって室内を見回した。
    「まだ、全員揃っていないようですが……時間ですので始めます……」
    (初掲載:2000年08月09日)
  • 06:「理事長、提案する」 [栄光への道 〜きらめき高校日本一への挑戦〜][2005年10月18日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 朝日奈夕子, 早乙女好雄
    職員室では相変わらず教頭が詩織を責めたてていた。
    「だいたいですね、クイズなどと言う遊びのために……」
    (初掲載:2000年08月09日)
  • 07:「詩織、特訓する」 [栄光への道 〜きらめき高校日本一への挑戦〜][2005年10月18日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 朝日奈夕子, 早乙女好雄
    詩織たちは職員室を後にし、3年A組の教室に戻ってきた……が、詩織の後ろ姿に元気がない。
    「学生クイズ選手権っていうのはね、大学生のクイズ日本一決定戦なのよ。
     それに優勝したって言う事は……赤井先生は相当強いわよ」
    詩織の目算では、勝率はわずか……
    (初掲載:2000年08月18日)
  • 08:「赤井、悩む」 [栄光への道 〜きらめき高校日本一への挑戦〜][2005年10月18日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 朝日奈夕子, 早乙女好雄
    詩織達の特訓は順調に進んでいた。
    危なっかしいが、一応夕子の方もかたちにはなってきた。芸能部門や雑学系では詩織より正答率が高い。
    「OK、じゃこれくらいにしておきましょう」
    詩織が問題集を閉じた。明日はいよいよ……
    (初掲載:2000年08月18日)
  • 09:「赤井、助言する」 [栄光への道 〜きらめき高校日本一への挑戦〜][2005年10月18日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 朝日奈夕子, 早乙女好雄
    対決の日がやってきた。
    詩織は一日授業に身が入らなかった。隣の席で公が心配そうにしているが、詩織は気付かなかった。
    『詩織の奴……よっぽど出たいんだな、高校生クイズ……』伊達に幼なじみをやっているわけではない。公には詩織の入れこんでいる様子がよくわかった。
    『俺が、頑張れればいいんだけど……足を引っ張らないようにしなくっちゃ……』
    (初掲載:2000年08月23日)
  • 10:「公、答える」 [栄光への道 〜きらめき高校日本一への挑戦〜][2005年10月18日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 朝日奈夕子, 早乙女好雄
    ピンポーン!!!!
    解答者席の前のランプに灯が点った。赤井の答えに、正解のチャイムが鳴り響く。
    赤井がまず1ポイントを先取した……
    (初掲載:2000年08月29日)
  • 11:「詩織、立ち直る」 [栄光への道 〜きらめき高校日本一への挑戦〜][2005年10月18日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 朝日奈夕子, 早乙女好雄
    どうしよう……
    詩織の心の乱れはその表情にもあらわれていた。
    公も詩織に声をかけようとしているが、クイズの進行中なので思うようにいかない。
    赤井は向かい側の席から、そんな公と詩織の様子を見ていた……
    (初掲載:2000年09月03日)
  • 終:「詩織、答える…そして…」 [栄光への道 〜きらめき高校日本一への挑戦〜][2005年10月18日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 朝日奈夕子, 早乙女好雄
    「では、最後の問題になるのか。この問題です」
    赤井、そして詩織、公、夕子の指がボタンにかかる。
    同時に問題が読み上げられる。
    それと同時に、赤井の頭の中では問題の先読みが高速回転していた……
    (初掲載:2000年09月18日)
  • 01:「集まる参加者」 [栄光への道 第2部 関東大会編][2005年10月26日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 朝日奈夕子
    「はい、じゃこちらの用紙です。必要事項を記入して提出して下さい」
    「申し込みは必ず三人一組でお願いします」
    「ちょ、ちょっと! ちゃんと順番に並んでよ!」
    放課後の社会科教室。
    詩織は公、夕子と共に生徒達のクイズ大会申し込みの事前手続きにおわれていた……
    (初掲載:2000年09月24日)
  • 02:「新しき仲間たち」 [栄光への道 第2部 関東大会編][2005年10月26日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 朝日奈夕子
    「ごめん、藤崎さん。
    オレ達みたいなバカはバカどうしで出る方が気楽でいいから……
    藤崎さんは優勝狙っているんでしょ? だったらもっと頭のいい人と出ないと」
    そう言ってその生徒は行ってしまった。
    廊下に取り残された詩織はため息をついた……
    (初掲載:2000年09月30日)
  • 03:「それぞれの前夜」 [栄光への道 第2部 関東大会編][2005年10月26日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 朝日奈夕子
    アッという間に日は過ぎていった。7月に入り、熱きクイズの夏がやってきた。
    一学期の定期テストも終わり、夏休みを間近に控えたある日。
    そう、関東大会前日……
    詩織は部屋でパソコンを操作していた。
    (初掲載:2000年10月18日)
  • 04:「夕子の大失態」 [栄光への道 第2部 関東大会編][2005年10月26日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 朝日奈夕子
    「これ、全部参加者なんですか?」
    唖然としてつぶやく未緒たちのいるホームに、列車から高校生の集団がぞくぞくと降り立っていた。
    全国高等学校クイズ選手権・関東大会に参加する若者たちだ。それぞれ思いは違えども、目指すはただ一つ。全国大会である。
    早くも顔色を悪くしながら、心配そうに未緒は続けた。
    「ところで……朝日奈さんと……藤崎さんは間に合うんでしょうか?」
    (初掲載:2000年10月21日)
  • 05:「発表! 第一問」 [栄光への道 第2部 関東大会編][2005年10月26日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 朝日奈夕子
    「青春まっただ中! ファイヤー!!!」
    司会のアナウンサーが壇上で叫ぶ。
    「うぉーーーーー!!!!!!」
    ステージに向かって高校生が叫ぶ。
    いよいよ、全国高等学校クイズ選手権・関東大会が始まった……
    (初掲載:2000年10月28日)
  • 06:「YESかNOか?」 [栄光への道 第2部 関東大会編][2005年10月26日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 朝日奈夕子
    『高校生クイズの参加のみなさまにご案内いたします。
     あと十分で球場内への入場を締め切ります。お急ぎ下さい』

    スタッフが拡声器を持って球場周辺の高校生に声をかける。
    相談をしていた高校生達も次々と会場に入場していく。
    一方、駅前では依然として公たち四人が詩織と夕子の到着を首を長くして待っていた……
    (初掲載:2000年11月23日)
  • 07:「快進撃」 [栄光への道 第2部 関東大会編][2005年10月26日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 朝日奈夕子
    「正解は………………実は…………これだぁ!!! 電光掲示板に注目!!!!」
    一瞬、時が止まったかのように静まり返った。
    三万人の人間が同じ方向をじっと見ている。
    その瞬間、電光掲示板に青地に白文字で浮かび上がった文字……
    (初掲載:2000年11月23日)
  • 08:「まさかの敗退」 [栄光への道 第2部 関東大会編][2005年10月26日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 朝日奈夕子
    「ひなちゃんと別々になっちゃった……」
    詩織はYESのエリアに夕子達の姿を見てつぶやいた。
    「一緒に全国大会へ行こうねって言ってたのに……」
    一方の夕子は詩織の気も知らず、YESエリアから詩織達に向かってVサインを送っている。
    「ひなちゃんったら……」
    (初掲載:2000年12月17日)
  • 09:「大逆転、敗者復活戦!」 [栄光への道 第2部 関東大会編][2005年10月26日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 朝日奈夕子
    詩織と公と沙希はがっくりと肩を落とした。
    ペーパークイズの結果が発表された。
    その時、最後まで詩織のチームは名前を呼ばれなかった。
    グラウンド上ではスタッフが名前を呼ばれたチームを各都県毎に整列させている。
    (ひなちゃん……私の分も……がんばってね……)
    (初掲載:2000年12月23日)
  • 10:「土俵際、奇跡再び」 [栄光への道 第2部 関東大会編][2005年10月26日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 朝日奈夕子
    「行けるわ」
    詩織が言った。
    「ほら、バラマキクイズって走って問題を拾うんだけど……最初に並んだ順番は大きく変わることがないの。
     よほど頑張って走っても、順番が一個入れ替わるかどうか……」
    「でも、早乙女君が正解できなかったら……」
    「問題はそこだよな……」
    沙希の不安に公も同意した。
    (初掲載:2000年12月28日)
  • 11:「決勝開始」 [栄光への道 第2部 関東大会編][2005年10月26日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 朝日奈夕子
    詩織達の席へ敗者復活戦を勝ち抜いた夕子達がやってきた。
    「いよいよ、ここまで来たわね」
    隣に座った夕子に詩織が話しかけた。
    「行こうね、一緒に……」
    詩織はグラウンドを見つめながら言った。
    「もちろん……」
    夕子もそう言い返した。
    (初掲載:2001年02月12日)
  • 12:「運命の一瞬!」 [栄光への道 第2部 関東大会編][2005年10月26日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 朝日奈夕子
    決勝は進んでいった。
    詩織チームは沙希の正解をきっかけに流れを完全に掴んでいた。
    詩織たちの目の前のランプがつく。
    ピンポンピンポン
    詩織の解答と共に正解のチャイムが鳴り響いた……
    (初掲載:2001年02月24日)
  • 終:「全国大会へ!」 [栄光への道 第2部 関東大会編][2005年10月26日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 朝日奈夕子
    「シオリン! よかったねぇ! 全国大会頑張ってね!」
    帰りの電車の中で夕子がはしゃいでいた。
    車外はすっかり暗くなっている。
    夕子達は本来もっと早く帰れるはずだったのだが、全国大会の説明を聞くため、控え室に行っていた詩織達を夕子達が待っていたのだった……
    (初掲載:2001年04月02日)
  • 01:「新たな出会い」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月28日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子
    全国大会までの日はアッという間に過ぎていった。
    大会前日の午後、参加者達はテレビ局の近くのホテルに集合することになっていた。
    きらめき高校から参加する二組六人は荷物を持ってホテルの前についた。
    「ふぅ……ここか……」
    (初掲載:2001年05月07日)
  • 02:「一次予選開始」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月28日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子
    「あの、この辺りでいいんですか?」
    高校生たちが並んでいる列の前の方へ行くと詩織が脇にいるスタッフに尋ねた。
    「えっと……あなたたちは何番?」
    スタッフが詩織に聞き返してくる。
    「1番なんですけど……」
    (初掲載:2001年05月07日)
  • 03:「恋する年頃」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月28日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子
    「強力なライバルを思いやってる暇はないの…… 自分たちのことで精一杯なの!」
    詩織はプィッと横を向くとさっさとホールに入っていった。
    (何よ……公くん……
     予選の時からずっと『朝日奈さん大丈夫かな?』ばかりで……
     ひなちゃんが良いなら……ひなちゃんと……)
    (初掲載:2001年06月30日)
  • 04:「一回戦終了」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月28日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子
    ゲートクイズは進んでいった。
    最初は正解チームが続出したが、中盤以降になると間違えて後ろに回るチームもチラホラと出てきた。
    しかし、朝日奈チームに解答権が回ってくるためには、あと二チーム間違えないといけないのだ……
    (初掲載:2001年06月30日)
  • 05:「秘めた想い」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月28日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子
    その時、入り口から最後のチームが入ってきた。
    「あ!」
    そのチームを見た詩織が声を上げた。
    「間宮君たちだ」
    沙希が声を出した。
    間宮たちは最後の一枚の籤を引くと詩織たちのテーブルにやってきた……
    (初掲載:2001年11月04日)
  • 06:「難問、二回戦」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月28日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子
    「ただ今より、2回戦を開始いたします!」
    司会者が叫んだ。
    たちまち各テーブルに座る高校生たちの目の前に早押しボタンが並べられていった……
    (初掲載:2001年11月04日)
  • 07:「勝負!」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月28日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子
    「気にしないで、如月さん」
    詩織が未緒に声をかけた。
    「大丈夫だよん。まだいけるって」
    夕子も未緒を勇気づける。
    「でも……私のせいで……もし失格になったら……」
    未緒は顔面蒼白になっていた……
    (初掲載:2001年11月04日)
  • 08:「束の間の休息」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
    「通過チームは、こちらに集合して下さい」
    スタッフが通過チームを隣の小部屋に誘導していく。詩織たちもついていった。
    「取り合えず、今日のクイズはここまでです。今夜は全員このホテルに宿泊してもらいます。
     鍵を渡しますので取りにきて下さい」
    スタッフはそう言って各チームに鍵を配って行った。
  • 09:「知力、体力、時の運」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
    「おはようございます」
    翌朝、荷物を持ってロビーに集合した詩織たちを司会者が出迎えた。
    「夕べはよく眠れたでしょうか?
     それでは、高校生クイズ全国大会、二日目。第三回戦をこれから開始いたします」
  • 10:「それぞれの戦い(1)」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
    パチンコ店の前に、各チームの運代表十二人が並んだ。
    全員に1から3の数字が書かれた札、表が○で裏が×の札、そしてワイヤレスの早押しボタンが渡された。
    「では、最初の問題です。早押しです」
    司会者が、前から最初にパチンコ玉を手にするための問題を読み上げた。
  • 11:「それぞれの戦い(2)」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
    競技開始の合図から2時間が経過していた。
    楽しくパチンコをする運チーム、ひたすら図書館で資料を調べる知力チーム。
    そして、もう一つの体力チームは……
  • 12:「それぞれの戦い(3)」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
    「きらめき高校……主人君、マイナス0.45kg」
    公が体重計に乗ると、素早くスタッフが数字を読み上げた。
    「あと……50gか……もうちょいだ」
    公は体を動かしながら体重計を降りた。
    「流石だな、公」
    後ろで計測待ちをしていた好雄が肩を叩いた。
  • 13:「それぞれの戦い(4)」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
    「間宮……お前……」
    公は足を引きずりながら走る間宮に後ろから声をかけた。
    「……主人か……」
    間宮は一瞬振り返ったが、すぐに前を向き直ると、再び走り始めた。
    公はその一瞬で間宮の怪我の状況がわかった。
    (重傷だ……)
  • 14:「想い伝えて……」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
    「ヨッシー! 大丈夫? ヨッシー!!」
    夕子が好雄に駆け寄った。
    全身汗にまみれ、ゼイゼイ言っている。
    床に倒れ込んだ好雄を夕子は抱き起こした。
  • 15:「優勝候補」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
    「おはようございます」
    翌朝、詩織たちはホテルを出るとバスに乗せられた。
    バスは一路西へと進路を取った。
    そのバスの中で司会者が5チーム十五人の高校生に朝の挨拶をした。
    「おはようございます」
    詩織たちも司会者に朝の挨拶をした。
  • 16:「絶体絶命」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
    「ひなちゃん、凄い……」
    詩織は準決勝をトップで通過した夕子たちを見ていた。
    「一足先に決勝進出決めちゃったね」
    沙希がポツリと言った。
    「俺達も……追い付かないと……」
  • 17:「頂上への最終関門」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
    「勝ち残るのはどちらか……問題です」
    司会者が問題文を読み上げ始めた。
    (……これを獲らないと……)
    沙希はボタンに掛ける指に力を込めた。
    (東大寺学園より先に押さないと……)
    公も体を前に乗り出すように司会者の読み上げる問題に集中した。
    (……勝負……)
  • 18:「頂上へ向かって」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
    「あと……75点か……」
    「知っている問題で答が大きいのが出るといいね。そしたら、一気に百点だもんね」
    「そうだ。朝日奈さんの方もポイント取ったし、一気に決勝まで行こう」
    「うん、でも油断はしないでね」
    詩織が二人を引き締めた。
  • 19:「さよなら……」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
    「残る席はあと2つ。
     ……館林女子、82点。高知学芸、76点。朝日奈チーム、70点」
    司会者が再度整理をする。
    「では問題。世界の国旗で、一番多くの星が描かれているのはアメリカの五十。
     では二番目に多く描かれているブラジルの国旗に星はいくつ?」
    全チームが答えを考え始めた。
  • 20:「決勝前夜」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
    「ん……」
    詩織は肌寒さを感じて目覚めた。
    (今……何時?)
    周りで眠っている人たちを起こさないように、詩織は寝袋の中から腕を出し、時計を見た。
    (2時……か)
    詩織たちが眠りに入ってから6時間が経っていた。
    (あと……もう少しね……)
  • 21:「決勝開始」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
    「各校の応援団も盛り上がってきました。
     全国高等学校クイズ選手権・決勝。単純早押し、10ポイント先取。
     間違い、お手つきはマイナス1ポイント」
    司会者がルールを説明していく。
    「では、始めます。ボタンに手を掛けて下さい」
  • 22:「栄光への道」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
    (よし、流れが来ている……行けるぞ……)
    モニターを見ながら赤井は考えていた。
    (日本一だぞ……藤崎……)
  • 終:「エピローグ」 [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
    「写真できたんだって?」
    放課後、3年A組の教室に沙希と夕子と好雄と未緒がやってきた。
    机を向かい合わせにして写真を分けていた詩織と公が顔を上げた。
    「遅かったじゃない……」
  • カーテンコール [栄光への道 第3部 全国大会編][2005年10月29日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 早乙女好雄, 朝日奈夕子, ほか多数
    (来てしまったか……)
    間宮は目の前に広がる摩天楼に圧倒されていた。
    (しかも……彼女たちと一緒に……)
    間宮は控え室の方を見た。
    (この日のために……俺はこの仕事を選んだのかもしれないな……
     彼女たちの勇姿を映像として残すために……)
  • 第1話 [ヒーロー!][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:虹野沙希, 主人公, 神島純平, ほか
    短い助走を取って少女がサッカーボールを蹴った。
    ヒューン
    ゴールに向かっていくボールは……
    パシッ
    男の手にすっぽりと収まった。
    (初掲載:2000年12月17日)
  • 第2話 [ヒーロー!][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:虹野沙希, 主人公, 神島純平, ほか
    サッカー部と同様の弱小な空手部に道場なんて物はない。
    普段の練習も部室裏の芝生の上だ。
    今、そこで沙希と純平が向かい合っていた。
    沙希が純平に挑みかかる。しかし、あっさりと純平はこれをかわす。
    (……マジで勝てると思ってんのか?)
    (初掲載:2000年12月23日)
  • 第3話 [ヒーロー!][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:虹野沙希, 主人公, 神島純平, ほか
    次の日の朝、純平は朝の眠りを堪能していた。
    「ふにゃ……みゅ……」
    ドシン
    「フギャ!」
    誰かが純平の上に飛び乗った。
    (初掲載:2000年12月28日)
  • 第4話 [ヒーロー!][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:虹野沙希, 主人公, 神島純平, ほか
    試合に出るという事で、学校側もようやく臨時予算を認めてくれた。
    沙希は全員のユニフォームを注文し、ギリギリだが間に合った。
    今日はそれを受け取りに行っていたのだ。
    「でも、十一人分となると重いね」
    沙希は大きな紙袋三つを両手でぶら下げてバスに揺られていた。
    (初掲載:2001年02月12日)
  • 第5話 [ヒーロー!][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:虹野沙希, 主人公, 神島純平, ほか
    “選手権地区予選 きらめき高校−栄京学園”
    看板が立っているグラウンドにきらめきイレブンと沙希は到着した。
    「予選なんだな……」
    部員が思わず看板を見て声を上げる。
    (初掲載:2001年02月24日)
  • 第6話 [ヒーロー!][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:虹野沙希, 主人公, 神島純平, ほか
    サッカー部の練習には日に日にギャラリーが増えていった。
    「はは、なんか一躍人気者だな……」
    部員達は浮かれている。
    「バーカ! 人気者になったのは俺達じゃないよ」
    純平は冷めた目で事態を見ていた……
    (初掲載:2001年04月02日)
  • 第7話 [ヒーロー!][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:虹野沙希, 主人公, 神島純平, ほか
    準決勝は後半ロスタイムに入っていた。両校無得点。帝都が一気に攻め込む。
    「今度こそ、決めてやる!」
    しかし、厳しいコースにも関わらず公はキャッチした。
    が、敵もデータを調べてある。きらめきの得点源は純平である。あっという間に囲まれてしまう……
    (初掲載:2001年05月07日)
  • 第8話 [ヒーロー!][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:虹野沙希, 主人公, 神島純平, ほか
    決勝の日が来た。
    双方の選手はグラウンドで最後のウォームアップを行っていた。
    「本当にここまできたんだな……」
    公と純平が満員のスタンドを見て言った。
    「あぁ、決勝だ」
    新田がそんな二人に声をかけた……
    (初掲載:2001年05月07日)
  • 第9話 [ヒーロー!][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:虹野沙希, 主人公, 神島純平, ほか
    「公は……俺達はもう、一点もやりませんよ」
    純平は新田に言った。
    「そいつはどうかな?」
    純平と新田のボールの奪い合いは次第に激しさをましていく……
    (初掲載:2001年06月30日)
  • 最終話 [ヒーロー!][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:虹野沙希, 主人公, 神島純平, ほか
    『さぁ、キックオフ。残り五分、きらめき高校、どう攻めるのか?』
    「ここから先には……行かせないぜ」
    「行きますよ」
    『あっと、神島君、ここでパス。さすがに新田君は抜けないか……
     しかし……お世辞にもうまいとは言えないきらめき高校フォワード陣、安易と言えば安易なパス。
     これでは……あぁぁぁぁ!』
    (初掲載:2001年06月30日)
  • トキメキマン [ときめきメモリアル短編集][2005年10月12日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 他
    宇宙怪獣から地球を、きらめき市を守るため、今日もきらめき警備隊はパトロールを続けていた。
    公は、退屈なパトロールを終えると、基地へ帰ろうとするのだが、その時……
    (初掲載:2000年07月15日)
  • 私の金メダル [ときめきメモリアル短編集][2005年10月12日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 他
    外は雨が降っていた。しかし…建物の中で人は濡れていた。
    きらめき市立総合体育館。その中の室内プールで今年の全日本水泳選手権大会が開かれていた。地元きらめき高校の清川望はインターハイで日本記録を上回るタイムで優勝し、今大会でも優勝候補の筆頭であったが、もう一人、きらめき高校からインターハイ優勝の実績で参加した主人公は、上位進出を期待されていたものの、その平凡な持ちタイムから優勝には届かないというのが戦前の下馬評だった……
    (初掲載:2000年07月15日)
  • 二人の夜(虹野沙希編) [ときめきメモリアル短編集][2005年10月12日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 他
    「公君……」
    廊下でいきなり声をかけられオレは振り返った。後ろからオレに声をかけたのは運動部のアイドル・虹野沙希ちゃんだ。オレの所属するサッカー部のマネージャーでもある。
    「あのね、今度の日曜日空いてるかな?」
    「空いてるけど……?」
    思い起こせば……これがあの夜の出来事の始まりだった。
    (初掲載:2000年08月18日)
  • 主畑公三郎 [ときめきメモリアル短編集][2005年10月12日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 他
    「え〜……、人の名前をアルファベットで表す。これをイニシャルと言います。
     例えば、藤崎詩織であれば『S.F』。ん〜……虹野沙希であれば『S.N』。
    単純にして分かりやすい表現方法です。
    しかし、時としてこのイニシャルが全く同じ人間と出会うケースがあります。
    例えば……主畑公三郎と主人公……。
    主畑公三郎です」
    (初掲載:2000年08月18日)
  • 一日遅れの… [ときめきメモリアル短編集][2005年10月12日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 他
    「あ〜あ、つまんないな……」
    沙希は自分の部屋のベッドで手持ち無沙汰に転がっていた。
    「折角のお誕生日なのに……」
    今日は1月13日。沙希の18回目の誕生日である。しかし……沙希は公からプレゼントをもらう事は出来なかった。
    それは……
    (初掲載:2000年08月18日)
  • 8時4分、前から2両目、一番前のドア [ときめきメモリアル短編集][2005年10月12日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 他
    「いってきま〜す」
    見晴は勢いよく家を飛び出した。
    まだ7時になったばかり。
    家から駅まで15分、電車に20分揺られて、さらにきらめき高校まで徒歩10分。
    7時30分に家を出ても余裕なのに、入学以来、見晴はずっと7時に家を出ていた。
    その理由は……
    (初掲載:2000年08月29日)
  • 初めてのお料理 [ときめきメモリアル短編集][2005年10月12日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 他
    「虹野さんってお料理の天才だね」
    きらめき中央公園の芝生で公と沙希がお弁当を食べていた。
    沙希のお弁当は見るからにうまそうだ。
    「沙希ちゃんってどうしてそんなにお料理がうまいの?」
    何気なしに公が聞くと、沙希は……
    (初掲載:2000年08月29日)
  • 保健室の彼女 [ときめきメモリアル短編集][2005年10月12日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 他
    「ようし、公! パスだパス!」
    公のクラスは体育の授業でサッカーをやっていた。
    グラウンドの隅、女子の走り幅跳びで詩織が助走路を走りだした。その華麗なフォームに公は思わず目を奪われ……
    「あ、あぶねぇ!!!!!」
    後頭部に凄い衝撃を受けた公はそのまま気を失ってしまった……
    (初掲載:2000年09月03日)
  • 約束の栞 [ときめきメモリアル短編集][2005年10月12日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 他
    「ない……」
    未緒は部屋の中を探し回っていた。
    未緒の部屋は泥棒が入ったのかと思われるほど乱雑に散らかっていた。
    机の引き出しは引き出され、本棚の本は全部棚から引き出されている。
    「どうしたらいいのでしょう……」
    未緒は3年前を思い出していた……
    (初掲載:2000年09月03日)
  • 見晴、デートします! [ときめきメモリアル短編集][2005年10月12日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 他
    (遅いなぁ…………もう時間過ぎてるのに……)
    中学の卒業式も終わって、最初の日曜、見晴は別々の高校に進む友人達と買い物にいく事になっていた。
    で、この駅前で待ち合わせしていたのだが……、
    「もう……いつまで待たせるのかしら、とっくに時間は過ぎているのに……」
    そのとき……
    (初掲載:2000年09月24日)
  • 帰ってきた主畑公三郎 [ときめきメモリアル短編集][2005年10月12日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 他
    犯行の際に使われるトリック、いろんな物があります。
    アリバイトリックなどはその代表的な物です。
    時代の流れと共にいろんなトリックが考案されてきました。
    列車を使う……車を使う……飛行機、ヘリコプター……さらに最近では携帯電話に電話転送機……
    科学技術の進歩は意外なトリックを生み出します。
    主畑公三郎です
    (初掲載:2000年09月24日)
  • 好雄、しっかりしなさい! [ときめきメモリアル短編集][2005年10月12日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 他
    「えぇ!? 風邪ひいただとぉ!?」
    電話に向かって好雄が叫んでいた。
    「あぁ……悪い……どうも行けそうにないよ……ゴホゴホ……行きたかったけどな……かがやき高原」
    電話の向こうでは公が苦しそうに咳き込んでいた。
    「ま、俺さまは公と違って丈夫だからな……公の分も楽しんできてやるよ。土産楽しみにしてな」
    そう言って好雄は電話を切った……
    (初掲載:2000年10月21日)
  • 伝説… [ときめきメモリアル短編集][2005年10月12日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 他
    終業のベルが鳴った。
    優美は机の中の教科書を鞄にしまうと教室を出た。
    友人の今日子が声をかけたも、優美の耳には届いていない。大きなため息をつくと優美は校舎を出ていった。
     伝説の樹か……
       先輩……元気かな……元気だよね……
    (初掲載:2000年10月21日)
  • 彼女の父 [ときめきメモリアル短編集][2005年10月12日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 他
    「お誕生会?」
    「はい。私の家で……お誕生会を開こうと思うのですが……ご迷惑でないのなら……ご一緒にお祝いしていただけないでしょうか?」
    「古式さんの家?」
    公は思わず聞き返した。ゆかりと出会って、もう2年になるが未だゆかりの家に行ったことがない。
    何でも凄いお屋敷だという噂は聞いているが……
    (初掲載:2000年10月28日)
  • 主田一少年の事件簿 [ときめきメモリアル短編集][2005年10月12日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 他
    あ、ごめんなさい、読者の皆さん。いきなりのお話で驚いたかな?
    はじめまして。名前は藤崎詩織です。
    ただいま、私立きらめき高校の2年生。
    そして、先生が来たというのに教室に現れない彼。
    “彼”が噂の…………なんです。
    (初掲載:2000年11月23日)
  • 第1話 [転校生][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 他
    詩織と公は一緒に家に帰る途中だった。
    近所の公園で昔懐かしい話をしていたので詩織はその話に夢中になっていた。
    が、公は詩織が問いかけても、考え事をしていて、うわのそらで返事をしてしまう。
    思わずふくれる詩織。
    そのとき、公が気にしていたのは学校で広まっているうわさだった……
    (初掲載:2000年08月23日)
  • 第2話 [転校生][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 他
    二人は慌てた。どう見ても目の前にいるのは自分自身だ。
    「もしかして……石段から落ちたショックで……体が入れ替わっちゃったのかしら?」
    「そんな、馬鹿な……小説じゃあるまいし……」
    二人は黙り込んでしまった。
    「どうする?」
    「どうしよう?」
    (初掲載:2000年08月29日)
  • 第3話 [転校生][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 他
    「詩織……お風呂が沸いたから入るんなら先に入っちゃいなさい」
    詩織の母親に言われて、詩織の姿になっていた公は部屋で慌てていた。
    風呂に入っていいんだろうか?
    ……全部見えちゃうぞ……?
    公は詩織の姿で部屋の中をゴロゴロ転げ回っていた。
    (初掲載:2000年09月03日)
  • 第4話 [転校生][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 他
    朝。
    詩織は悩んでいた。
    朝起きると……体の様子が変なのだ。もしかしたら病気になったのだろうか?
    (初掲載:2000年09月18日)
  • 第5話 [転校生][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 他
    昼休み、詩織になった公は詩織の母親が作ってくれた弁当をバスケ部の友達の鞠川奈津江や十一夜恵と食べていた。
    「あ、詩織……幼なじみの彼、向こうにいるわよ」
    奈津江に言われて反対側の芝生を見ると、公になった詩織が虹野沙希とお弁当を広げていた……
    (初掲載:2000年09月18日)
  • 第6話 [転校生][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 他
    放課後、二人は揃って科学部の部室へと向かった。「何の用なの?」
    「ちょっと……ここでは……他の人に邪魔されないところで……」
    詩織の姿の公に言われて結奈は実験室のドアを開けた。
    「入りなさい」
    そう言われて公と詩織は実験室に入っていった……
    (初掲載:2000年09月24日)
  • 第7話 [転校生][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 他
    土曜日の夜になった。
    公になっている詩織は、好雄と一緒に芹澤勝馬の家に行った。
    すでに戎谷も来ていて早速、宴会が始まった。
    「おっと、公も飲めよ」
    「あ、ああ」
    好雄に勧められて公になっている詩織もコップの酒を空けた……
    (初掲載:2000年09月30日)
  • 第8話 [転校生][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 他
    ピンクのカーテンの向こうには、自分になってしまった公が机に向かっているようだ。
    「公君……こんなに遅くまでがんばってるんだ……」
    時計を見るともう2時を過ぎている。明日から2学期の期末テストとはいえ、以前の公がこんなに遅くまで勉強することはなかった。
    「どうしちゃったのかしら……」
    (初掲載:2000年10月18日)
  • 最終話 [転校生][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:藤崎詩織, 主人公, 他
    学校に到着すると二人はまっすぐ掲示板の所まで向かった。
    そこには試験の結果が張り出されている。
    早くも沢山の生徒がワイワイ言いながら集まってきていた。
    その後ろの方から、緊張しながら二人は掲示板をのぞき込んだ……
    (初掲載:2000年10月21日)
  • 第1章 [誓いのホームラン][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:虹野沙紀, 主人公, 他
    甲子園をかけた地区大会の決勝は大詰めを迎えていた。
    ここで、ヒットが出れば一気にサヨナラ、そして甲子園だ。
    2年生の主人公もベンチで15番の背番号をつけ、バッター赤井の打席を見守っていた。
    しかし、そのバッターボックスで赤井が手首を押さえて倒れた。ピッチャーの投球がそれ、赤井の手首を直撃するデッドボールになったのだ……
    (初掲載:2000年07月10日)
  • 第2章 [誓いのホームラン][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:虹野沙紀, 主人公, 他
    あの甲子園大会から1年3カ月の月日が流れた。
    パンチョ伊東の声が会場に響きわたった。
    ここは199X年プロ野球新人選手選択会議、世間一般では「ドラフト会議」と呼ばれている会議の会場だ。
    今年の目玉はなんと言ってもきらめき高校の主人公だった。一体何球団が指名してくるのかが話題の中心となっていた……
    (初掲載:2000年07月10日)
  • 第3章 [誓いのホームラン][2005年11月15日]
    原作:ときめきメモリアル, キーワード:虹野沙紀, 主人公, 他
    翌日の各紙の見出しは公一色だった。
    入団を拒否する公の発言が予想以上に反響を広げた。
    苦悩する公の真意を知らない沙希は、公は「本当に関東の球団が好きだから拒否しているのだ」と思っていた。だからこそ明るく励ますのだが、その笑顔がなおさら、コウには辛かった。
    (初掲載:2000年07月10日)